「貴妃酔酒
」(
きひすいしゅ)
作品の主人公は楊貴妃である。
中国の京劇の演目。唐の玄宗皇帝より、百花亭で酒宴を開くことを命ぜられた楊貴妃は、用意万端ととのえて待っていたが、皇帝は急に梅妃のいる西宮に行く先を変えられたと知らせが入る。心の懊悩もだしがたく、側に仕える高力士と裴(はい)力士を相手に酒を飲み、飲むほどに酔うほどに胸の愁いは深まるばかり、覚えず大酔する。盃をふくんで折腰の舞をするのがヤマで,京劇中の代表的な舞踊劇の一つ。