「添子添福寿」(テンシテンフクジュ)
この作品は、擬人化した 3 匹のネズミが新生児の誕生を祝う場面を主に描いている。また、吉祥に関するものも描かれている。例えば、お金の入った巾着袋は、富や豊かさを象徴している。書物や筆墨は、素晴らしい未来と強い学力を持つ象徴を示している。大量の食糧は一生、衣食の憂いがないことを象徴している。そのほか、子ネズミは胡桃で作ったベッドの上に寝ているが、胡桃と算盤には利口であるという意味があり、将来この子が利口で立派になるという意味が込められている。作品の上に緑色の金箔を施した。緑を選んだ理由はこの家族が四つ葉のクローバーのように、生涯にわたって幸運と幸福にめぐまれることを祈る意味合いを込めた。